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【院長 若槻隼人 監修】もしかしてあなたも?「口腔機能低下症」の怖い症状と改善策
【院長 若槻隼人 監修】もしかしてあなたも?「口腔機能低下症」の怖い症状と改善策
こんにちは。しろくま歯科医院 院長の若槻隼人です。
「最近、食べ物が飲み込みにくい…」 「口の中が乾くことが増えた…」 「昔よりうまく発音できない気がする…」
もし、このような症状に心当たりがあるなら、それは**「口腔機能低下症」**かもしれません。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは決して他人事ではありません。
口腔機能低下症は、単に「年を取ったから」で片付けられない、生活の質(QOL)を大きく低下させる可能性のある病気です。しかし、早期に発見し、適切なケアを行えば改善が期待できます。
今回は、口腔機能低下症とは何か、その怖い症状、そして改善策について、しろくま歯科医院 院長 若槻隼人が詳しく解説します。
1. 口腔機能低下症とは?
口腔機能低下症とは、加齢や病気などによって、口の機能(噛む、飲み込む、話す、唾液を出すなど)が少しずつ低下していく状態を指します。以前は「オーラルフレイル」とも呼ばれていましたが、2018年に正式に病名として認定されました。
当院では、以下の7つの項目の中から、3つ以上当てはまる場合に口腔機能低下症と診断し、適切な治療介入を行います。
- 口腔不潔(口の中が汚れている)
- 口腔乾燥(口の中が乾く)
- 咬合力低下(噛む力が弱い)
- 舌口唇運動機能低下(舌や唇の動きが悪い)
- 低舌圧(舌の力が弱い)
- 嚥下機能低下(飲み込む力が弱い)
- 咀嚼機能低下(食べ物を噛み砕く力が弱い)
2. 口腔機能低下症、放っておくと何が怖いの?
「単に口の動きが悪くなるだけでしょ?」と思われがちですが、口腔機能低下症を放置すると、以下のような深刻な問題を引き起こす可能性があります。
- 誤嚥性肺炎のリスク増大: 食べ物や唾液が誤って気管に入ってしまう「誤嚥」が起こりやすくなり、細菌が肺に到達して誤嚥性肺炎を発症するリスクが高まります。特に高齢者にとっては命に関わることもあります。
- 低栄養状態の進行: 噛む力や飲み込む力が低下すると、食べられるものが限定されたり、食欲がなくなったりして、必要な栄養を十分に摂取できなくなります。これが続くと、体力や免疫力が低下し、全身の健康状態が悪化します。
- 滑舌の悪化・コミュニケーションの阻害: 舌や唇の動きが悪くなることで、話しにくくなり、コミュニケーションに支障をきたします。人との交流が減ることで、社会的な孤立につながることもあります。
- 全身のフレイル(虚弱)の進行: 口腔機能の低下は、食欲不振や低栄養につながり、それが全身の筋肉量や活動量の低下を引き起こします。結果として、転倒しやすくなるなど、身体全体のフレイル(虚弱状態)を加速させてしまいます。
3. 口腔機能低下症の改善方法
口腔機能低下症は、早期に発見し、適切なケアを行うことで改善が期待できます。当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせたサポートを行います。
- 専門的な口腔ケア: 歯科医院での定期的なクリーニングや口腔衛生指導で、お口の中を清潔に保つことが基本です。
- 咀嚼能力の向上: むし歯治療、入れ歯の調整、適切な被せ物の装着などを行い、しっかり噛める環境を整えます。
- 口腔機能訓練(お口の体操): 舌や唇、頬の筋肉を鍛える体操や、唾液腺マッサージ、嚥下体操などが有効です。当院で具体的な方法を指導いたします。
- 食生活の見直し: 栄養バランスの取れた食事を心がけ、噛みやすい調理法を工夫することも大切です。管理栄養士と連携が必要な場合はご案内いたします。
4. まとめ:気になる症状があれば、まずはしろくま歯科医院へ
口腔機能低下症は、自覚症状がなくても少しずつ進行していることがあります。「年のせい」と諦めずに、気になる症状があれば、まずは当院にご相談ください。
早期に適切な対応を行うことで、誤嚥性肺炎や低栄養といった怖いリスクを回避し、いつまでもご自身の口で美味しく食べ、楽しくおしゃべりできる健康な毎日を維持することができます。
お口に関するお悩みは、どんなことでもお気軽にご相談ください。
しろくま歯科医院 院長 若槻隼人